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相場 英雄『ガラパゴス・上』不公平な社会と厳しい現実!非正規雇用の未来に希望はあるのか?

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不景気が続く現代の日本社会で、非正規雇用や派遣社員という働き方は、けして珍しいものではなくなりました。実際に、非正規雇用で働いている人は大勢います。この小説では、製造業に従事する派遣労働者の厳しい現実がリアルに描写されていました。ご自分の働き方に悩んでいる人にとっては、ある意味で参考になるかもしれません。現代日本の世相をリアルに切り取った、読みごたえのある社会派ミステリー小説です。

         

本好き女子

読み応えがある、長編ミステリー小説が読みたいな。

できたら警察モノがいいけれど、何かおすすめの小説はある?

文香

読みごたえのある警察ミステリーなら、相場英雄さんの「ガラパゴス」がおすすめ。

上下巻と2冊に分かれていて、かなり読みごたえのある社会派ミステリーだよ。

「非正規雇用の闇」について書かれていて、深く考えさせられる本だったから、じっくりと読書をしたいときに読んでみて!

本好き女子

非正規雇用って、これからもますます増えていく働き方だよね。

どんなストーリーなのか気になるので、まずは上巻から読んでみようかな。

【ガラパゴス 上】はこんな人におすすめ

・社会問題に興味があり、リアルな社会派ミステリーが好きな人

・非正規雇用の問題について知りたい人や働き方に悩んでいる人

・読みごたえのある警察小説や企業犯罪の小説を読みたい人

この記事を書いている人

読書ブロガー
Webライター
文香
小説・ビジネス書・実用書、などのジャンルが好きな読書愛好家。

本の魅力を伝えたくて書籍情報ブログを運営しています。
本好きが高じて、図書館にも長年勤務していました。

現在は、複数ジャンルの記事を執筆しているWebライターです。

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目次

『ガラパゴス・上』のデータ・概要

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文香

『ガラパゴス・上』のデータを紹介するよ。

タイトルガラパゴス・上
著者相場 英雄(あいば ひでお)
出版社 小学館
初版発行2016年1月31日
ページ数270ページ(単行本の場合)
価格・単行本  1,400円+税
・文庫本  814円(税込み)
・電子書籍 814円(税込み)
受賞歴・2016年 第29回山本周五郎賞 候補作
・2016年版「週刊文春ミステリーベスト10」にて17位

『ガラパゴス・上』5つの特徴

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文香

「ガラパゴス・上」の特徴をわかりやすく表してみたよ。

「ガラパゴス・上」は、以下のような5つの特徴を持つ本です!

(※下記↓の評価は、私個人の感想に基づいたものです)

物語に引き込まれるストーリー展開が気になり、冒頭からグイグイと物語に引き込まれる。
現代社会の闇を感じられる非正規雇用や派遣業の闇の部分と真実に、思わず背筋が凍る。
続きが気になる続きが気になり、上巻を読み終わってすぐに下巻を読み始めた。
文章が読みやすい読みやすい文章のため、重めの内容でもするすると読み進められる。
リアルな内容非正規雇用や派遣の問題がテーマで現実味がある。

『ガラパゴス・上』の著者情報 相場英雄さんの経歴データ

文香

「ガラパゴス・上」の作者、
相場英雄さんの経歴やデータをご紹介します。

相場英雄さんの経歴
1967年9月18日新潟県三条市で生まれる
新潟県三条高等学校を卒業
外国語専門学校を卒業
1989年時事通信社に入社 
キーパンチャーを務めたのち、経済部記者に転身
日本銀行や、東京証券取引所などを担当
2005年『デフォルト 債務不履行』で
第2回ダイヤモンド賞(現・城山三郎経済小説大賞)を受賞
2006年時事通信社を退職して専業作家になる
2012年『震える牛』が累計28万部のベストセラーになる
2013年『血の轍』が第26回山本周五郎賞 候補作になる
同じく『血の轍』が第16回大藪春彦賞候補作にもなる

相場英雄さんの作品では、今回ご紹介するガラパゴスも含まれる
「警視庁捜査一課継続捜査班・田川信一シリーズ」のほか
「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎シリーズ」「ナンバー シリーズ」が人気です。

相場英雄さんは、ご自分でTwitterとInstagramを運用していらっしゃいます。

どちらも情報が満載なので、お見逃しなく!

Instagramでは、グルメ情報をたくさんご紹介されています!

『ガラパゴス・上』の主要な登場人物

田川 信一
(たがわ しんいち)
警視庁 捜査一課継続捜査班 警部補
肝臓を患い、捜査一課第三強行犯係から異動して6年

事件のたびに、聞き込みで集めた情報を書き込んだ手帳を愛用している
木幡 祐治
(こわた ゆうじ)
3か月前に捜査一課から鑑識課に異動してきた警部補
鑑識課では身元不明相談室の担当である

田川とは警察学校の同期 
鳥居 勝
(とりい まさる)
捜査一課の刑事

名古屋出身で、迫力のある名古屋弁で話す
常に悪いたくらみをしているのか、裏で付き合う人物や人脈が怪しい
森 喜一
(もり きいち)
人材派遣業界一の大企業「パーソナル・ホールディングス」のトップ

刑事の鳥居と同じ名古屋の出身で、高校の先輩でもある
鳥居と結託しており、何か重大な秘密を隠し持っているらしい

『ガラパゴス・上』の要約・あらすじ(ネタバレなし)

ある日、警視庁 捜査一課継続捜査班の田川は、鑑識課身元不明相談室の木幡にノルマ達成の手伝いをして欲しいと頼まれる。

鑑識課ではノルマとして、前年よりも身元判明者を増やさなければならないらしい。

そんな2人が捜査することになった身元不明者は、2年前に古い団地の一室で不審死をとげた若い男性であった。

2人は捜査ファイルに残っていた遺体写真を見て「自死ではなく殺しではないのか?」との疑いを持ち、捜査することにしたのだが……

この身元不明の青年は、一体誰なのか?

彼は、なぜ殺されなければならなかったのか……?

捜査を進めていくうちに、派遣社員雇用の闇が浮かび上がってくる……

『ガラパゴス・上』読後の感想

『ガラパゴス・上』を読んで、もっとも印象に残ったのは「派遣労働者を取り巻く労働環境の厳しさ」です。

特定の企業に属さずに派遣会社に所属して、さまざまな職場に派遣されて働く「派遣社員」は、いま日本中に大勢います。

なかでも製造業では、人材派遣会社から派遣されている人の割合が多いようです。

『ガラパゴス・上』の作中では、ある「人材派遣会社」に所属していた男性が殺人事件の被害者として捜査線上に浮かびあがります。

次々と暴露されていく、人材派遣業の闇や真実……

読み進めるうちに、労働環境の過酷さと派遣社員を取り巻く厳しい現実に絶句しました。

この内容が物語として、誇張して描かれているのだとしたら救いはあるのですが、もしこれが現実だとしたら……

実在する派遣会社のなかにも、過酷な条件で労働者を働かせる企業があるのかもしれません。

いま私は上巻を読み終わったところですが、非正規雇用者を取り巻く環境の救いのなさに打ちのめされています。

下巻では、さらに過酷な状況が描かれるかもしれませんが、結末が気になるためすぐに下巻を読む予定です。

この小説を読み、今後も理不尽すぎる格差社会が続くとしたら、日本の未来は今以上に暗くなってしまうと感じました。

この小説が、日本社会の雇用問題の闇に警鐘をならす役割を果たしてくれると信じています。

いまの子どもたちが大人になるまでに、皆が働きやすくて、生きやすい社会に変わってくれることを願わずにはいられません。

『ガラパゴス・上』に出てくる印象的なセリフ

支援してくださったNPO関係者から聞いたのですが、我々は人以下の扱いでした。顧客企業が派遣や請負業者に支払うコストは、外注加工費という項目で計上されていました。

ガラパゴス・上 264ページ

正社員はパートなど顧客企業が直接雇用する人たちは人事部が把握しています。しかし、我々は部品や備品と同じ扱いで、足りなくなった分を補うという意味で外注の加工費としてカウントされているのです。部品以下かもしれませんね。

ガラパゴス・上 264ページ

上記2つは田川の近所に住む、派遣社員経験者の工藤が言ったセリフです。

工藤もこれまで、派遣社員として工場に勤務して過酷な労働をしてきました。

熱中症対策をするために体質が変わったほど過酷な日々を過ごした工藤が、過去を振り返りながら言ったのが、このセリフです。

「人」が「部品」のように扱われるというセリフに、胸が締めつけられました。

このようなことが現実でも起きているのなら、許されないと思います。

『ガラパゴス・上』のまとめ

今回は、相場英雄さんの『ガラパゴス』上巻をご紹介しました。

派遣社員を含む非正規雇用で働く人の割合は、年々増えてきています。

厚生労働省が調査した「労働者派遣の現状について」の資料によると、現在非正規雇用で働く人の割合は37.9%でした。

労働者全体の4割近くが非正規雇用で働いており、この割合は年々増えています。

非正規雇用のなかでもとくに過酷だとされる「派遣労働者」がこの小説のテーマです。

さて、下巻では事件の真相解明に向けてさらに物語がが急展開していきます。

少しずつ真実に迫り始める田川と木幡ですが、下巻では、はたして犯人を追いこむことができるのか?

無事に真相は解明されるのか。

下巻に向けて期待が高まります!

『ガラパゴス・上』の次に読んで欲しいおすすめの本

本好き女子

ガラパゴスの上巻を読んだら、すぐに下巻も読みたくなった!

文香

ガラパゴスの下巻では、どんどん真相解明に向けて動き出すから、期待大だよ!早速読んでみてね!

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文香

相場英雄さんの小説で、ガラパゴス上下巻の次に読んで欲しいのがアンダークラスです。

こちらも、現代日本の社会問題や労働問題が浮き彫りになっている小説。
外国人の労働研修生の雇用問題がテーマになっています。

ガラパゴスと同じように、田川警部補が事件を解明していく小説なので、ぜひ読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

当ブログ『本のことなど。』の管理人です。
おもしろかった本や役に立つ本を紹介したくて、このブログをはじめました。

年間300冊近くの本を読んでいる読書愛好家です。
本を読まない人生はまったく想像できません。
読書は私にとってのライフワークであり、生きがいです。

書店と図書館は、心癒される大切な場所です。
本好きが高じて、図書館に長年勤務していました。
現在はWebライターをしています。

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